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  • 執筆者の写真講師

国語「読み聞かせ」で演習

小4の授業で、説明文の読解の解説をした後、 物語文の読解のトレーニングの意味も込めて、読み聞かせをしました。

生徒さんに文章は渡さずに、講師の「読み聞かせ」の後にいくつか質問をします。

講師の声に集中し、イメージを膨らませて物語を立体的につかむ。 風景や状況、登場人物の関係、主人公の心情の変化とその理由、直接説明されていない行間を汲み取れるかどうか、いろいろ試せます。

自分で文字を読むのではありませんので、聞き逃しても戻ってもらえません。 ぐっと集中し、「言葉」を「世界」に変換する練習ができます。

今回は、子供たちも大好きな『窓ぎわのトットちゃん』の前半のいくつかのエピソードを。

読み聞かせにすると、文字で読み込んで解く時よりもリラックスするのか、生徒たちも表情豊かにリアクションをもって聞きます。 これもいい効果なんです。 そういう聴き方を褒めることで、自分が一人で読解問題を解いていてもどこかで声で再生して、つい口元が緩んだり、眉が動くぐらい、その世界に近づけると読み取れることが増えますから。

今回も、「トットちゃんは、誰もいない校庭を通って教室に向かいました。」という一文から、生徒たちは、「学校にいちばん乗りだった」「楽しみ過ぎて早起きをしたんだね。」「わくわくして速足(はやあし)で来たと思う」と主人公の気持ちを掴んでいました。


説明文の記述問題では、本文の中の語句を組み合わせて解答を作ることが多いのですが、物語文では自分で心情や状況を適切に説明できるか試されることも多いです。

今後も練習していきますね。


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