中学受験の勉強をしていて、算数は高得点が取れるのだけど国語が悪くて…という方、けっこういらっしゃいます。
もちろん子どもの性格や好奇心の方向などで興味を持てる持てないということから教科のバランスがうまく取れないというのは小学生ならよくあることです。
ですが、国語には「公式」があります。
採点基準にもルールがあります。
それをきちんと順序立てて説明されて、活用するための練習問題であるということがきちんと整理されて指導してもらえている子は少ないようですね。
数多く国語の読解問題に取り組んで、採点していくうちに、読解力は自然発生的に育つような感じだと思われている。読書量も確かに関係するのですけどね。
例えばM塾に通う生徒さんが、算数と差がつきすぎているような気がすると数回だけ国語の個別指導を申し込まれました。
比較的読みやすい随筆文で、試しに解いてもらいました。
(赤ペンでの採点が1回目という印です。)
赤ペンの方は「×」が目立ちますね。国語の「公式」を理解していない子が陥りやすいパターンです。彼女にはこの不正解だらけの答案はまだ見せません。
そして、この文章の解説は一つもせずに、随筆文における「公式」を説明しました。
本文の内容には一切触れていません。
随筆文というジャンルに共通する公式の説明です。
もし、これを理解できれば、随筆文ならなんにでも応用が効くわけです。
もう一度さっきの問題をまっさらなプリントで解いてもらいました。
2回目の方は青ペンで採点しました。
全問正解できましたね。
そうなんです。
国語の講師の中には答え合わせのときに「この文章」の「この設問」の解説ばかりに注力する人が多いのですが、生徒たちが未来に出会う問題に使える技術や考え方についての説明がきちんとできるかどうかが大切です。
↑の生徒さんは、次の模擬テストで順位100番上がったー♪と喜んでくれていました。
5年生の春の時点では、要求される「公式」が少ないのでこうやって急激に成績が上がることもあるのですが、6年生になると様々な約束事が絡み合ってきまして、そう単純ではありません。
その複雑な要求に応えられて、さらに時間内に「読み解く」ことと「設問に合う解答を作成できる」こととを迅速にこなせたときに、初めて納得いく点数に届くようになります。
正しい理論とそれを叩き込む千本ノックのような練習が必要です。
(目先の得点上昇だけなら、―線部の周辺だけを拾うとか、設問を先に読むとかそういう手法もあるのですが、先々を見るとこのやり方が一旦しみ込んでしまうと平均点程度しか取れなくなってしまうんです。相当苦手意識が強くて平均点が最終目標の人以外にはお勧めしません。)
偏差値50前後の平均的な成績から、偏差値70を超える生徒さんもいます。
私たちmanaviの講師は、最難関までの問題の指導はできますがもしこれが40名のクラスだとここまでは伸ばせないと思います。少人数で丁寧に向き合うからこそです。
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