本棚に並んでいたとして、背表紙に書かれたタイトルと筆者の名前が
『街場の文体論』内田樹 だったら、みんなは手に取りますか? 中身はこんな感じ、と文庫本をぺらぺら・・・とめくって中身を見せました。
「無理無理、読まれへん」という声も出ました。 後半あたりを少し読みますね。どうかな、意味わかるかな。 と「まず言葉がある。」あたりから読みました。
「あれ?聞いたことがある気がする」
しばらく読み進めると、「あ、テキストにあったやつ!」 そうそう。
「このあと、言葉が少ない人は表情とか言い方で伝える話があったよね」そうそう。 そうです。君らはこのテキストに取り組むことによって、大人が読むような本の大事なところをピックアップしてふれることができています。 それをしっかり理解しようと向き合う時間、じっくり読んでいること自体がとても力になっていっています。 目でさらっと流して、答えだけテキトーに書くのではなく、書かれた文章をしっかり受け止める力をつけておけば、中学高校に進学してもずっと深く理解することができる人になれますよ。 ちなみに・・・この文章は、中高一貫進学校で使われていることの多い大修館の現代文の教科書の中に採録されている文章でもあります。
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